K.T.C.C

映画とか洋ゲーの冒険記です。大体端書。

アメリカで見た映画の感想一挙成仏(2013年)

こんばんは。アメリカ滞在から帰ってきてはや半年以上。そろそろアメリカの映画館で見てきた映画感想を成仏させたいと思います。あと久しぶりのエントリお試し練習です(笑)
映画レビューサイトにでも投稿すればいいんでしょうけど、いい感じの映画レビューサイト無いんですよね。

まあ適当にぽちぽちと。勿論全て英語オリジナルで字幕なしなので逞しい妄想力と空気を読んで観賞したため多少の誤解はあるかもです。ハイ


The Hobbit: An Unexpected Journey ホビットの冒険1 
Factria 5番シアター 真ん中あたり

87点

アメリカ合衆国で初めての商用映画体験。まずとにかく予告編が長い。正直もうyoutubeチェックする必要無いんじゃないか、と思うほど長い。20分以上あった。あとSF度がマキシマム連発でテンションの上がり方半端無かった。
予告はDLP?ぽい。音響は正直糞だった。音量少なすぎだし、後方からの音もあんま無かった気がする。結構前に座ったのに、サイドもあんまない?
本編に関しては、驚くべきことに1回音と映像が飛んだ(笑)フィルムの合体にミスったのだろうか?とにかく飛びましたハイ。
もちろん字幕が全く無いので置いてきぼりにされやすく、古の読書記憶を持ってこなかったらラダガストですら理解できなかっただろう。正直つらぬき丸発見した場所と、最初のホビット庄での契約(オーケンシールドカンパニー云々)のとことか更にはネクロマンサーに関してはほとんど意味が上手く取れなかった。石像が明らかに幽鬼だったからそれは分かったけど。
内容に関してはほぼ指輪物語と同じか、よりコメディーを強化した感じですかね。
特筆すべき点としてはゴブリンの坑道での特撮シーン。ギレルモ・デル・トロさんまじぱねえっす。あとインパクト総数的には予告のパシフィック・リムがヤバかった。
まあいつものピンチでスローモーションシーン、エルフのスーパー貴族タイム、ゴラムのしつこさなど懐かしい感じマックスで良かったです。またしっかりと意味を完全に取れる状態でまた見たいです。合戦のシーンは歴代でもかなり良かったと思う。

#2回目
89点
シアトルサイエンスセンターボーイングIMAXシアターにて鑑賞。
大体中央列やや左より。視界は高低差大きく極めて良好。席の隙間狭し。ドリンク高し。音はかなり良かったがもうすこし大きくても良かったと思われる。画面に関しては糞デカイガチIMAXだったので文句なし。マジデカイ。ヤバイ。


Django Unchained ジャンゴ
91
Bellvueリンカンシネマ

アメリカ合衆国で4回目の映画鑑賞。突然思い立って見に行く。スーパーボウルの日に行ったので、日曜日の午後だったにもかかわらず混雑具合は全然ひどくなかった。結構多くの黒人や中高年がいた事に鑑賞後に気付くが、入ったときは既に予告が始まっていて分からなかった。丁度通路背面に座る。また、今回はじめてコンセのドリンクLを購入。あまりの巨大さにマジで目を疑うが、無事に四分の一くらいしかドクターペッパーを飲めず、5ドルは水泡に帰す。また、何故か1人で見に入ったにも関わらずチケットを2枚購入しており、この映画館の超神秘的魔力を体感してしまう。

本編は見ているうちに「ああ、タランティーノだ」と思えてくるいつもの展開。もちろん非常に目新しく感じたのは西部劇ということもあったが、独特の引き、巨大横断タイトル、音楽などがザ・タランティーノ。最初の方はまさにエル・トポを彷彿とさせるような非常な気だるさ感からはじまり、「ジャンゴ〜」という往年の名曲に衝撃を受ける。そして文字。デカイ。からのジェイミー・フォックスのホームレス感の半端無さ。コレ誰だよ、とマジで思ってしまうほどの役作りであった。ちなみに、最初の方はマジで何喋ってるのかよくわかりませんでした笑 

その後バウンティハンター出現のシークエンスはまさに爆笑の嵐。ここまでアメリカ人は映画を見ながら笑うものなのか、と紛いなりにも日本の映画館業界で働いた事のある人間としては確実にカルチャーショックを受けた瞬間であった。なんでジャンゴが強制連行されていたのかが今でも気になるが、おそらく最初の犠牲者となったお馬さんの殺害シーンはどうやったのかの方が気になって仕方ない。あの歯医者は最初のシーンが一番面白かった説があるほどキレキレだった、もう一度字幕版でしっかりと見たい。アメリカ人笑いすぎて俺ですらこいつらマジ下品だなと独りごちるレベルであった。

あえて、本作の欠点を幾つか紹介するとすれば、黒人女性があまりかわいくなかった、白人女性も全然かわいくなかった、という事くらいだろうか。黒人女性は
フランス語喋ってたロリ風>キャンディーの番人>妻
といったところであろうか。白人に関しては全然ダメだった。
最初の町の酒場で立てこもった時に、待ち構えていた射撃手の中に1人だけ無駄に動きまくってた小さな男の子がマジで可愛かった。動きすぎて。ジェイミー・フォックスに関しては最初から後半にかけてはまあ普通で、最終局面での無双がかなりたぎるものがあったが、少し短かったのが本当に残念。KKKシーンにはマジで爆笑の嵐であった。ママが作った覆面見えねえクソァ!!っていう事以外マジでキャッチアップ出来なかったから周りが爆笑してるのにアレでソレだった。

アツかったシーン的にはKKK>ジャンゴ無双>タランティーノ爆死>姉射殺>家爆破>冒頭の射殺>ディカプリオマジギレ>チンコシーン(冷や汗的な意味 で全体的に結構イベント多めで助長なシーンもディカプリオ夕食会位だったと思う。あとニーベルングの指輪?解説はあまり面白くなかった(理解できなかった)

何はともあれ、終われよければ全て良しの映画で最高に面白かったです。爆破で閉める、まさに最高じゃないですか。




ZERO DARK THRETY
87点 リンカンスクエア 8番 超満員

アカデミー賞を経て異常な集客力を回復したと見られ、箱内は俺が知る限りアメリカで最高に混雑していた。しかもPG指定だったはずなのに子連れガキ軍団がいて前方占拠しててウケた。客層はまさに老若男女問わず大盛況と言った感じ。とにかく客がパンパンだったので音が少し小さく聞こえた気がする。

本編は911から始まる。ブラックアウトでしかも電話音声風だったので聞き取るのが異常に大変だったが、この時点で既にゼロダークサーティ感が半端ない。これで字幕あったら多分雰囲気損なわれるだろうなーと思ったり。 

キャスリン・ビグロー作品はハート・ロッカー以来で、ジャンゴを見た直後ということもあり、バテンでタイトル出てくるとハッとなる。そういえばハート・ロッカーでもこんな感じだたよなーと。この演出は今回は余り上手く機能していなかったというかハート・ロッカーの演出が強烈すぎて普通であった。事前にはあまりにもグロい拷問シーンがあると聞いていて、相当やべーんだろうなーと思っていただけにあまりの普通さというか常識的な表現にかなり拍子抜けする。この拍子抜けが序盤のだるさに繋がったのかもしれない。

肝心の拷問シーンではマヤの存在が大きすぎたのと明かる過ぎたためか、はたまた一切の出血が見受けられなかったからかは不明だが、全くグロくもなくただひたすら腹減った。水攻めは少しうわーとなった。アレを真似するメリケンキッズが出ないことを祈る…
とにかく囚人氏はメチャクチャ美味そうにジュース飲むわタバコ吸うわでなんだか最後の食事シーンの満足気な顔といいかなり同情的に描かれてて笑う。普通に射殺しろよと何回想ったことか。

同系統作品として今回観るにあたって念頭に置いていたbody of liesに比較して明らかにマイルド過ぎな拷問シーンはなんか微妙、というのが感想ですね。とにかく前半がスロースターターすぎた。そこからはマヤの社内奮闘記であり人間ドラマメインな感じ。マヤの演技は全編通して非常に良かったとおもいます。本当に段々だけどマヤが慣れていく過程もなかなかおもしろいです。
CIAシーンでハッとなったのはマリオットホテル爆破シーンくらいか…あ、そうそう、爆破シーンの後の会議シーン(オバマのテレビ見てるシーン)で女先輩のひだり腕に火傷の後のようなものが見受けられたけど、アレがマリオットの爆破の影響、という設定だったらすげえと思う。本当に一瞬の露出だったので。でもそういう所凝ってそうなのが面白い。
先輩死亡シーンは最初っからフラグ立ちまくりでなんともいたたまれない感じですたハイ。つかCIAの現地局員とか超高価な人材に何でノーガードで晒すかね。大使館レベルであんだけ厳重だっただけに砂漠の真ん中の基地とはいえ、米軍隷下の設備ならもう少し何とかなったんじゃね−の、という疑念がのこる。とにかくあのシーンでテロリストは即射殺が吉、という印象を認識させられた。ちなみに途中ヤバイと思ったのか全力で逃げ出す金髪ポニテが見切れててマジでウケた。
他にはですねーマヤ襲撃シーンのマヤの「ウワッ(´・_・`)」って感じの声が非常に弱々しく聞こえてこれがビンラディンキラーかッッ!!というギャップが素晴らしかった。実際あん時の声はかなり可愛かった。可愛いマヤといえば後半からの怒涛の髪型七変化は見ていて面白かった。中でもかなり髪が赤みがかってポニテの前髪良い感じに揃えてる時のマヤが最高に可愛かった。アメリカンらしい無邪気な傲慢さでガラスに日数書く仕草にやられる。マヤたそー

で、シールズのシーンですがなかなか良かったと思います。シールズらしいプロフェッショナル感漂ってたし、装備面でもかなりしっかりしているなあという印象を受けました。原題act of valorと比較すると結構違う感ありますが、まあデブグルなので。クアッドアイも良かったし、全体的に見ると地味すぎる感のある作戦内容も良い感じです。まあ突然のヘリ乗り捨てには流石に失笑しましたが。ちなみに劇場内では「オサマ〜?オサマ〜?」で一番笑いが起こってました。

あと物凄く印象的だったのが最後のC130スペクターでの帰還シーン。そこまで長いシーケンスでは無かったけど非常に印象的で、(本作にしては夕日がかった感じの画面だった)マヤの感情が初めて(´;ω;`)ブワッって感じになってたのが良かった。そういう内に秘めた何かがある系の終わり方、という意味ではハート・ロッカーとかなり似通っていると思います。
あとはマーク・ストロング良かったわー。ホワイトハウス内のシーンもかなり好き。


物凄くしっかりした作りでかなり完璧に近い作品だったと思うけどハート・ロッカーの方が好きかな。主人公が男ってこともあるのかもしれないけど。



ARGO
83点 リンカン ゼロダからの連チャン 5番
かなり疲れてる状態で鑑賞、オスカー直後の土曜の夜ということもありそこそこ混んでいた。全体的にかなり笑いが沸き起こりまくっていたので、セリフ的にはかなり趣向凝らされた面白いものだったのだと思う。ただゼロダで完全にリスニング力を使い果たしてしまい、残念ながら半分以上何言ってるのか分からなかった。絶対字幕で完全に内容を理解してみたほうが面白いと思う。帰国する頃には9割以上理解できるようになってるのが新たな目標として追加されました。(無理でした)

序盤のガヤガヤ感と諦め感のギャップはかなり良かった。あの順番待ちしていたイラン人達の諦め感が物凄く良かったのだけど、その後どうなったのかが非常に気になる。
いやー作品賞取ったんだけどねーなんつーか大使館職員客員に同情できなかったというか普通になんかムカツイちゃったのとベンアフレックがあんまりキレなかったのが面白くなかったというか、あ、でも最後の飛行機チェイスは色々ぶっ飛びすぎてて非常に面白かった。音楽も普通だったかなーただBGMを突然始めてあからさまにフェードアウトするのはなんか露骨過ぎて気になった感はあった…アルゴファッキュアセルフ
個人的にはゼロダの方が圧倒的に良かったなあ…何なんだろこの感じ。ちょっと良くわからなかったからもう一回じっくりマジで見たい。
まあベン・アフレック映画だったよね、ベン・アフレックガタイまじでヨすぎてビビる。絶対プロレス映画作ったほうがいい。



パシフィック・リム
85点
公開日前日のレイトショーIMAX3Dにて鑑賞。(多分世界最速クラス)事前の期待値が余りにも高すぎたのとリスニング力が足りなさすぎたためこの点数。正直、正直あの2人の科学者が何言ってたのかほとんど分かりませんでした。特にステッキ野郎、早口すぎ。

えーギレルモ・デル・トロ節全開だった、といったところでしょうか。随所随所にデル・トロ式小ネタをかなりちょいちょい挟んできててそこが面白かったというのは間違いないです。「モリサンアセラナイデ」には勿論爆笑しましたが、ゲロシーンもなかなかでしたわ。今作ではワイプによる場面転換が多く、かなりスターウォーズ的こだわりをビシバシ感じた次第であります。
それはさておき、最初のアバンタイトルは完璧でしたね。怪獣の出現と現在に至るまでの奇跡をニュース報道風にパラパラと説明し、現在ーアラスカ、みたいな流れ。日本語が相変わらず明らかに文法オカシイのもご愛嬌。兄弟パイロットで陽気にイェーガーに乗り込むものの、カニ漁船を片手で保護しつつ戦ったため(この時点で大分笑える)倒したと思った怪獣を殺しきれず片手と兄貴を持っていかれます。シンクロ率100%で相方死んだので兄貴のゴーストが逆流してオーバーフローを起こしますが何とかシャイニングフィンガー”風”キャノンで怪獣粉砕。ジプシーは海に消え、どっかの海岸で金属探査してた変人爺さんと孫と像遇します。このへんは特にカメラワークがスペクタクルで猿の惑星みたいな感じだった。でタイトル。ココらへんの流れはアツい。

更に驚くべきなのは主人公の弟が防衛用の壁建設員として働いていた壁がまんまゲーム「ディスティニー」のロシア壁っぽかったという事。マジで既視感ぱねえっす。で、そこでウダウダしてたら安心安全だったはずのその防御壁システムがシドニーで突破されてしまう。しかしオージーイェーガーがコレを粉砕、再びイェーガーが重要視されるようになる。主人公たちがアラスカカニ漁船で失敗して以来、イェーガープログラムは廃れてしまったのだった!!絶妙なタイミングでかつての司令官がヘリでアラスカにくる。やらないか、と。引き受けた弟が向かった先は香港!ここに世界中のイェーガーが集結してるのであった!!マキシマム秘密基地!!!ここのシーンでスゲエと思ったのが、弟たちの乗るヘリがヘリポートに近づくとそこには傘をさした女性の後姿カット。女性は待ち遠しいかのように傘をクルクル回しているではないか!!萌!!!で凛子が思ってたのと違う、といきなり片言の日本語を話しだすので更に仰天。でオージー達にあったりマッドサイエンティスト出会ったりして。各種紹介など。中国人のジャージはなかなかカッコ良かった。多分少林バスケ的なものを表現したかったんだと思う。いずれにせよクリムゾンタイフーンはマジでカッコイイよ。単眼だけど普通にフォルムいい。オージーはガンダムっぽい。ロシアはご存知チェルノブ風旧式巨乳と巨人パイロットというコテコテなステレオタイプの集合体ですた。

戦闘は全てアツい。ただかなり画面が暗いので自宅のモニタで見ると分かりやすいと思う。とにかく、デル・トロ日本マジで大好きなんだなあと思った。

(ジャンゴ、ゼロダ、アルゴの3本は同じ日に連続で見ました)