「ヒロヒト空港」:ドラマ版『高い城の男』1話感想
『高い城の男』といえば、フィリップKディックの代表作で歴史改変SFの代名詞。
もし第二次大戦で日本とドイツの枢軸国側が勝っていて、アメリカを分断占領していたら、という歴史改変された世界が舞台のサスペンス的なSFです。しかも、宇宙開発などが異常に進んでいて、アメリカにオリエンタル文化が混ざりまくっているという微妙にエキゾチックな香りがするSFでもあります。
そんな作品がついに実写化されました。Amazonによって!(スタジオ持ってたんだ)しかも制作はリドリースコット率いるScott Free。これはもう間違いないですって事で、パイロット版を見てみました。Amazon.UKでも無料で1話見れます。
The Man in the High Castle | Season 1 Episode 1 ...
ざっくり感想を言うと、意外と忠実に再現されていた!!!という感じです。
原作のナチスは、火星にロケット飛ばすくらいものすごく科学技術が進歩しまっくている訳です。そのような描写もしっかりされていました。
で、気になるのが日本サイドのサンフランシスコ。原作の時点でほぼチャイナな日本として描かれているアメリカにおける日本文化ですが、映像だと案外植民地日本街って雰囲気がしててしっくりきてました。勿論かなりズレた日本文化ですが、ブレードランナーの頃に比べればはるかにマシです。厚生労働省(笑)
しかもこれが面白い!!
ド直球「HIROHITO AIRPORT」!!!
二度見間違いなしの「ヒロヒト空港」!!!
いやー最高ですね。作ってる側はデザインとか美術に結構凝ってるので、かなり真面目にやってると思いますが、面白いの一言につきます。興味深すぎる。
内容も今のところ、ちょい渋めのサスペンスって感じなので今後も期待出来ます。美術セットとか時代考証がなかなか凝っているので見る価値ありです。ナチ軍装も素人目には超リアルで、アレですがかっこいいです。日本語化されるんですかね〜?
OPのCGがものすごく良いです。エーデルワイスの独唱に印象的なアメリカ国土分断のモーションがかなりイケてます。
あとですね、原作には全くなかった描写でブレードランナーにも出てきた折り紙のユニコーンが出てくるんですよ。これは…まさか…ってなりますよね、スコットフリーだし。
脚本はX-FILEの人で監督はTVドラマよく作ってる人っぽいです*1
あんまり背景説明されていないので、原作見ないと分からない部分多いです。易とかの謎日本文化。登場人物多いので、復習しながら本編みました。
期待大!!!