ある意味究極の闇『ドローン・オブ・ウォー』感想
現代戦争度:80点
殺戮度:90点
解決の兆しが見えないアメリカの闇度:90点
総合:81点
推奨BGM
久しぶりに見たイーサン・ホーク主演の戦争映画(と言ってもいいと思う)。
戦争映画としてみると、主人公はUAVのパイロットとしてアフガニスタン人などを直接爆殺するトリガーを握っており、作中では何回も何十人も殺している。そういう意味では、今までのどの戦争映画よりも主人公が人を殺しまくっている映画だといえる。(大量殺戮ではなく、何人かを何回もという意味で)
そして、そのような状況に人間が追い込まれたらどの様になってしまうのか、という様子もしっかり描いている稀有な作品ということが出来るのかもしれない。
UAVを操縦士、2分後には10人を爆殺するかもしれない状況なのに、妻に「ごめん今日夕飯いらなわ!」とラインするヤバさは十分に一般人にも伝わったと思う。というか、そのような光景を描写するの本作の目的の様にも感じる。
印象に残ったのが、F16の前で夢を見ているシーン。あれほど寂寥感のあるシーンもなかなか無いだろう。主人公はそこそこに「飛びたい」という気持ちを周囲に表明しているが、彼の行動が一番良く「飛びたい」という気持ちを表していると感じた。
合わせて再び見たい作品としてはまず「ジャーヘッド」。体は故郷にいても、心は常に砂漠にいたという点で見る必要がある。また主人公の飛びたい気持ちとしては「戦闘妖精雪風」にも妙なリンクを感じる。
主人公の妻役が超美人でセクシーだった。これもまた、完璧な家庭を際立てているのかもしれない。とにかくドエロかったのは、作品の評価を間違いなく向上させている。と思う。
結局、戦争は人を殺すことなんだと当たり前のように考える映画。
UAVはプレステじゃなくて現実。
引用:Youtube