現代に蘇るドット絵に、君は刻の涙を見る:『ピクセル』感想
最先端の映像度:90点
レトロゲーの懐かしさに思わず咽び泣く度:200点
下品で低俗なおっさん度:80点
Qバー度:100点
総合:85点
想像していた以上に、大掛かりなアクションやスタントシーンが多く、軽い「パニックアクション映画」という感じだったのが意外だった。また、準主役が大統領だったりイギリス軍からショーン・ビーンが出てきたりととかなりスケールのデカい筋書きにも驚いた。『ホワイトハウス・ダウン』的なスケールの謎のデカさ。
戦闘シーンも3Dならではの大迫力で、敵も高速で動いているので極めてグラフィティカル、見ていて爽快感のある映像が多かった。最先端の映像技術を堪能したい人にオススメ。
とにかく、古き良き時代のキャラクター達が生き生きしているので、それだけで泣くレベル。アタリ富士が立派に画面に映えてました。(´;ω;`)ブワッ
以下に印象深かった事項を記す。
・Qバードがめっちゃかわいい。それだけに、Qバードの元ネタを知らないともったいないなと感じてしまった。(Qバード知らなかった)
・後半の町での乱闘は、かなり多くのタイトルのキャラが出てきて殆ど分からなかった。一瞬だが、マリオなどの超有名キャラクターも写っていたが、殆どのゲームキャラは知らなかった。残念。(ゆとり教育の弊害)
・80年台ゲームに加え、80年台の洋画やMTV的な知識もないとその当時のネタに全く反応出来なかった。全体的に想定している年齢層がかなり高めだと感じた。なので、当時の空気を知っている人ならドンピシャで細かいネタまで楽しめると思う。おそらく1970年前後生まれの人々。
・エイリアンは正直何をしたいのか全くわからなかったが、結構いいヤツだったので目的となどは物語の後半になるにつれてどうでも良くなっていった。
・アステロイドなど、ギャラガほど有名でない作品が出てきた時の嬉しさは無類。
・こってこてのアメリカン・ジョークというかアメリカ人的笑いのエッセンスが極めて多く使われているので、日本人的には何が面白いのかサッパリ解らないシーンも多数ある。また、登場人物(ナード達)がやたらとゴチャゴチャしゃべるので、日本語字幕がかなり端折られていた。それが「何が面白いのか解らない」大きな要因だと思う。
(キモオタ英語の早口さを日本語で表現する難しさ)
・勿論、各ゲームのサントラも使用されている。パックマンのあの曲をハリウッド映画で聞ける日が来るとは…
全体的に見ていい年したオッサン登場人物達がかなり気持ち悪いので、そのナード感を楽しめるかどうかが重要になってきそう。フリークスもアメリカならではだよね。
ピクセル達は総じてかわいい。